9月20日〜11月2日の日程で開催されているラグビーワールドカップ2019日本。初の日本開催で盛り上がりを見せていますね!
ワールドカップの中でも注目を集めているのが、三連覇を狙う強豪、ニュージーランド代表オールブラックスが試合前に行う『ハカ』ではないでしょうか。私自身、このハカが大好きで、YouTubeで見まくるほどの迫力とかっこよさがあります。
この記事では、『ハカにはどんな意味が込められてるんだろう…?』と思った人に向けて、
・ニュージーランド代表オールブラックスがハカを行う意味
・ハカの種類はいくつあるのか
・ハカの歌詞の意味
などを紹介します。
ハカの意味や歴史、歌詞の意味を知ることで、今後の試合でも行われるハカをより楽しめること間違いなしです♪
目次
ハカの意味とは?
ハカは元々、ニュージーランドのマオリ族の武士が戦う前にしていた舞踊のことです。1905年にラグビーの試合で初めてハカをしてから、今に至るまで試合前の恒例行事になっています。
相手への威嚇
昔はマオリ族の男たちが戦う敵を前に、手や足を叩いたり、踏んだりと全身を使いながら敵を威嚇していました。
戦いの際に敵を怖気づかせるために行われていたハカは、相手を威嚇しますが、現在ニュージーランド代表オールブラックスが試合前に行うハカはだいぶ意味合いが変わっています。
ちなみにハカの最中に舌を出すあの行為。威嚇の意味ではなく、昔マオリ族は文字がなかったことから、舌がコミュニケーションの象徴として、大切な意味を持っていたそうです。
一体感を作る
現在行われているハカの意味としては、チーム全員が一糸乱れぬ同じ動きをすることで、一体感が生まれるところにあります。相手や観衆も盛り上がりますが、何よりニュージーランド代表の選手たちが試合前にテンションをMAXに持っていくことができます。
ラグビーは屈強な男たちの戦いです。試合前に恐怖心を排除し、試合開始から流れを一気に持っていくためにも、ハカで『団結力』を見せるのは大事なことなのかもしれません。
相手へのリスペクト
ニュージーランド代表オールブラックスがラグビーの試合前に必ず、ハカをする理由は対戦相手へのリスペクトが一番の意味を持ちます。
21日の南アフリカ戦後、選手全員で観客に向けてお辞儀したことがニュースになっていました。日本独自の文化であるお辞儀をするというのは、観客はもちろん、日本文化へのリスペクトが感じられます。
このようにハカの根底には相手に対するリスペクトがあり、オールブラックスが全世界から愛される理由なのでしょう。
歓迎
事前キャンプ地である、千葉県柏市にニュージーランド代表が到着した際、地元の子供がハカを披露したというニュースがありました。ニュージーランドでは海外の偉い人が訪れたときにもハカを行う文化があり、歓迎の意味が含まれています。
そしてこちらが、
— クックゥ (@okadajapan99) September 21, 2019
柏の少年たちがオールブラックスのメンバーの前で披露したHAKA(ハカ)です。#RWC2019
pic.twitter.com/Nc7KB9Sbdx
また、開会式や歓迎セレモニー、卒業式や結婚式などお祝いごとの場でハカをすることが多い一方、葬儀で大切な人に向けて、追悼の意味で行うこともあります。
オールブラックスで有名なハカですが、NZの生活に深く根差しているものなんだなと思った。これは2019年3月にあったNZ銃乱射事件での追悼の様子。
— 元リース屋 (@Lease_Official) September 22, 2019
民族の伝統舞踊というものは美しいな。 pic.twitter.com/kI95lXLqdC
ニュージーランド国民にとってハカは馴染み深いものなのです。
ハカの種類を紹介!
ハカの種類は2つ
ニュージーランド代表オールブラックスは2種類のハカを使い分けていて、振り付けや歌詞もそれぞれ違いがあります。
『カ・マテ』
ラグビーの試合前でほとんど踊られるのが『カ・マテ』です。
『私は死ぬ』という意味が『カ・マテ』にはあるのですが、歌の冒頭に『カ・マテ(私は死ぬ!)』と『カ・オラ(私は生きる!)』が繰り返されます。試合前に命懸けの思いで、歌い踊るんですからオールブラックスが強いわけですよね。
私はハカを初めて聞いた時からこの『カ・マテ』の繰り返しが、『頑張って!頑張って!行こう!』にしか聞こえませんでした笑。誰か共感してくれる人いませんかね?笑
『カパ・オ・パンゴ』
『カパ・オ・パンゴ』の意味は、『黒い服の戦士と、銀の羊歯』。銀の羊歯はユニフォームの左胸のマーク、シルバーファンのことを表します。
『絶対に勝たなければならない』重要な試合で多く披露されるのが、『カパ・オ・パンゴ』。『カ・マテ』はマオリ族に昔からある伝統的なハカですが、対して『カパ・オ・パンゴ』は完全にオールブラックスのためだけに作られた特別なハカなのです。
2005年の南アフリカ戦で初めて披露され、首を切る動きが、問題になりましたが、決して威嚇の意味ではなく、『俺らの首をかけて戦うんだ!』というオールブラックスらしい理由がありました。
ハカを歌詞の意味を覚えてニュージーランドを応援しよう!
最後に『カ・マテ』と『カパ・オ・パンゴ』の歌詞の意味を紹介します。
『カ・マテ』歌詞の意味
私は死ぬ!私は死ぬ!
私は生きる!私は生きる!
私は死ぬ!私は死ぬ!
私は生きる!私は生きる!
見よ、この勇気ある者を。ここにいる毛深い男が再び太陽を輝かせる!
一歩上へ!さらに一歩上へ!
一歩上へ!そしてさらに上へ!太陽は輝く!
『カパ・オ・パンゴ』歌詞の意味
いいか、よく聞け!
戦いの準備をしろ!踏ん張れ!
我々は祖国と一つだ!
ニュージーランドがここに響き渡る!
黒に包まれたチームはここに響き渡る!
恐怖に立ち向かえ!
恐怖と戦え!
天高く上まで!
戦え!高みへ!そうだ!
シルバーファーン!
オールブラックス!
シルバーファーン!
オールブラックス!
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