猛烈な台風が直撃したときに起こってしまうのが停電です。
自宅が停電した後、心配なのが『冷蔵庫の中身ってどうすればいいの?』ではないでしょうか。
『冷蔵庫の保冷時間はどれくらい持つの?』
『卵は腐らない?』『冷凍食品はそのまま?』
『コンセントは抜くの?抜かないの?』
『冷蔵庫が壊れる心配はある?』
台風の停電一つとっても、冷蔵庫の心配は数多くあります。
この記事では、
・台風の停電で冷蔵庫の卵は大丈夫なのか
・台風の停電のときの冷蔵庫で夏でも大丈夫な対策
目次
台風で停電!冷蔵庫の対策は?
台風で停電してしまったら、冷蔵庫を冷やすのはもちろんのこと、冷蔵庫の中の電気も付かなくなってしまいます。
電線が復旧し、停電が改善するまでは、冷蔵庫が今以上に冷えていくことはないです。
ただ、不必要に冷蔵庫を開け閉めしなければ、閉じられた空間の中の冷えた空気は、簡単に逃げてはいきません。
停電で冷蔵庫のコンセントは抜かなくてもいい?
コンセントは特別抜かなくても問題はありません。しかし、台風の影響により、家や家電が損傷することがあると思います。
二次災害で火災につながる可能性があるので、その時だけはコンセントを抜きましょう。何もなければ、基本的にコンセントは抜かなくていいと思います。
停電では冷蔵庫は壊れない?
停電してしばらく経つと、『冷蔵庫が壊れてしまうのではないか』と思う人がいると思います。経験から申し上げますと、台風の停電くらいでは、冷蔵庫は簡単に壊れません。
もちろん、家が浸水してしまったり、家屋そのものが被害を受けているなら、冷蔵庫にも影響はあるかもしれませんが、それらがなければ、冷蔵庫の心配は特にしなくても大丈夫でしょう。
電気が復活した後は、冷蔵庫がちゃんと冷えるか、ライトはつくか、水が漏れていないか、異音がしないか。など冷蔵庫が問題なく動くかを確認をしてくださいね。
停電で冷蔵庫から水漏れ?
台風による停電の復旧に時間がかかった場合、ドレンパン(冷蔵庫の下や裏についている排水が溜まる受け皿/蒸発皿)に通常時より水が溜まってしまっていることが多いと思います。
ドレンパンに溜まった水は、冷蔵庫の熱によって自然と蒸発するようにできていますが、冷蔵庫に電源が入ってなければ、蒸発が追いつかず、溜まる水の量が上回ってしまいます。
冷蔵庫の水漏れを疑ったら、一度ドレンパンを見てみましょう。もし、冷蔵庫の水が溢れ出ていたら、一回ドレンパンを外して、水を捨てるようにして下さい。
また、水が漏れる別の可能性として、冷蔵庫内の温度が上がったことによる、冷凍庫の霜や冷凍食品が解凍され始めて、漏れ出てきてしまうことが考えられます。
そんなときには、タオルなどで水を拭き取るようにしてから、冷凍庫の電源をONにしましょう。
停電時の冷蔵庫の中は?
停電時、冷蔵庫のことで、1番気がかりなのは、冷凍庫の中の食材ではないでしょうか。
『腐っちゃうかも』と心配になるかもしれませんが、冷蔵庫の開閉をしない限りは、冷蔵庫内の温度が急激に下がることはないですので、停電後すぐ慌てて冷蔵庫を開け閉めしないようにしてください。
もちろん、停電しているのが昼なのか夜なのか、冷蔵庫がある部屋の温度も関係しますが、夏の暑いときでも、3時間程度なら食材も問題はないと言えます。
6時間程度でも、冷蔵庫内も多少、温度が上昇していきますが、すぐ腐ってしまうわけではないので大丈夫です。気にしすぎないようにしましょう。
1番やってはいけないことは、食材の確認といって、何度も何度も冷蔵庫の開け閉めをしてしまうことです。その分だけ冷蔵庫の温度は上がっていってしまいます。
特に夏は、外気温が高くなっているので、冷蔵庫内の冷たい空気は、すぐさま外に逃げ出してしまいます。
停電中の冷蔵庫の開閉は、『開ける前に冷蔵庫の中のものを頭の中で想像してから、一回だけ開ける』といったように必要最低限に留めておきましょう。
停電時の冷凍食品はどれくらい持つの?
冷凍食品は、3時間程度なら冷凍庫内は温度が上がってないので、問題ありません。
冷蔵庫が稼動しなくなっても、冷凍食品やその他のものが重なって、お互いを冷やします。なので、心配せずに冷凍されているものはある程度大丈夫なので、放置しておきましょう。
製氷機から作られた氷は、溶けてしまっていたら、電気が戻る前に取り出しておきましょう。そのままにしていたら、溶けた状態で凍ってしまうので注意です。
溶けてしまったアイスクリーム。もったいないですよね?ですが、一度溶けてしまっても食べることができます。
溶けてしまったとしてもアイスの箱や袋からは出さないで、再び凍らせます。凍ってから食べにくければ、お皿に出すなどしてから食べるといいと思います。
台風で停電!卵の対策は?
卵はそのまま生卵で食べない限りは、常温でも保存可能な食品です。ですが、冷蔵庫に入れていた卵を出して常温にして、また冷蔵庫に戻して冷やすというのを繰り返してしまうのはいけません。
停電してから冷蔵庫が常温になって時間が経ってしまうと良くはないのですが、3時間くらいなら冷たい空気が冷蔵庫内に残っているので問題ありません。
不安なときは、火を通すことで確実に食べられます。卵は腐っていると嫌なにおいがしますし、黄身が崩れているので、すぐ気づくと思います。
牛乳や生ものの対策は?
牛乳、刺身などの生ものも目安は3時間程度で、問題はありません。
電気が復旧し、冷蔵庫を開けて、開けた瞬間に少しでも冷たい空気が流れてくれば安心していいと思います。
ただ、6時間くらい経ってくると、牛乳や生ものは傷み始めます。牛乳は熱して調理に使うか、ホットミルクにするかですね。生ものは、不安であれば無理して食べずに破棄しちゃってもいいと思います。
台風で停電!冷蔵庫の対策で夏の暑さでも安心!
時間がわかっている計画停電と違い、台風の際の停電は、復旧するまでの時間がまったくわかりません。
5つのことに注意して行動するようにしましょう。
①冷蔵庫は停電しているとき何回も開け閉めしない
何回も開け閉めしていたら、冷気が逃げてしまいます。冷蔵庫の中の食材は何があるか確認する程度で1、2回の開け閉めに留めておきましょう。
②新しい食材は入れない
常温の食材を停電中の冷蔵庫に新しく入れてしまうと、冷蔵庫内の温度が下がってしまいます。残っている食材を腐らせないためにも入れないようにしましょう。
③冷凍された保冷剤を冷蔵庫に入れる
冷凍庫に常に凍らせた保冷剤が入っていませんか?保冷剤をすべて冷蔵の方に入れれば、急激に温度が下がることを防いでくれます。停電が長くなるほど、保冷剤が効果を発揮してくれます。
冷たい空気は上から下に落ちていくので、冷蔵庫の上段に入れると全体が冷えやすくなります。
④冷蔵庫に物を詰め込み過ぎない
これは、普段から大事なことなのですが、物を入れ過ぎていると冷蔵庫は冷えにくくなります。また、冷蔵庫の電気が復旧したときにも温度が下がりにくいため、すぐに冷蔵しなくていいものは冷蔵庫から取り出してしまいましょう。エコにもなります。
一方、冷凍庫の食材は重なり合うように詰めましょう。冷凍庫は、冷凍食品など互いに冷やし合ってくれます。詰め込み過ぎはもちろん良くないですが、一つに固めるようにして詰めると効果ありです。
⑤冷蔵庫の整理を日頃からする
ごちゃごちゃにものが入っていたら停電時に慌てることになってしまいます。台風が来る前だけでも冷蔵庫内を整理しておくと、停電も慌てなくて済みます。
まとめ
今回は、
・台風で停電したとき、冷蔵庫の卵は3時間が目安で、火を通して調理する
・台風で停電したとき、夏でも安心できる冷蔵庫で注意すべき5つのこと
台風での停電。本当に不安で怖い思いをされると思います。
この記事を読んで、停電時の冷蔵庫はどうしたらいいのか、という悩みを少しでも解決できたらいいなと思います。
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